メタバースを避けては通れぬゲーム業界

こちらの記事は最近よく耳にするメタバースについての雑記です。
メタバースとは何なのかという方は中田敦彦さんのyoutube大学で分かりやすく紹介されているので手っ取り早く把握したい際はそちらも併せてご覧ください。

メタバースとは簡単にいうとバーチャル空間に仮想通貨イーサリアムの個人資産を紐づけた仮想世界です。
バーチャル空間を用いた様々な仮想世界が今後沢山登場する中で、これまでゲーム開発を行ってきたゲームデベロッパーがユーザーを集めることができるメタバースゲームの開発競争に勝てるゲームを出せるかが今後5年、10年後に生き残るゲーム会社となる可能性は大いにあります。

昨今まではゲームをプレイするためにお金を払う、ゲームを買うというスタイルでしたが、メタバースゲームは無料、しかもゲームプレイを通じて仮想通貨のイーサリアムを稼ぎ、ドルや円などの通貨に換金して生活していくということも可能になります。現在でも人気のあるオンラインゲームではゲーム内アイテムや通貨を実際のお金に換金するRMT(リアルマネートレード)で金銭を得ることも可能ですが、ゲーム運営会社のほとんどはこれを禁止し、取り締まっているので生活の糧とするには危うい行為となっています。

まだ始まったばかりのメタバースゲームですが、注目を集めているのは「THE SANDBOX」です。
このメタバースゲームでは土地の売買のほか、ゲーム内の服や乗り物、武器、防具といったアバターやモーションなどが制作でき、それを販売することができます。プレイするにはイーサリアムのウォレットをアカウントにする必要があるのでイーサリアムについての知識も必要になります。ユーザー数に関してはスマホアプリを始めるような簡単さはないのでアーリーアダプター層がいるのみとなっています。

THE SANDBOXのマーケットで売り買いされているNFT

今後、メタバースゲームを始めるのに簡単で、ゲーム市場に受けるようなテーマのゲームが登場した場合、ゲーム市場のほとんどを奪っていく可能性を秘めています。例えばですが、「黒い砂漠」という韓国のpearl abyss社が開発・運営しているPCオンラインゲームやスクウェアエニックスの「FF14」が、このNFT、イーサリアムを導入し、ゲーム内のアバターやスキル、建築物、乗り物など、ゲームの世界で生活、冒険するためのアイテムをプレイヤーが制作でき、それを販売できるゲームが登場したとしたら、果たしてPCオンラインゲームユーザーの何割がプレイするでしょうか?オンラインゲーム廃人と言われるような起きている時間のほぼすべてをゲームに費やしているプレイヤーは間違いなくそのメタバースゲームに集中するはずです。
そして、ライト、ミドル層のプレイヤーはそのプレイヤーに対価を支払い、快適なゲームプレイをする。こうしてメタバースでゲームを楽しみながら生活資金を得る。
商圏を確保するためにゲーム内での傭兵となるプレイヤーを雇用したりと、現実世界では犯罪となるバイオレンスなこともゲーム内で過激なコンテンツとして特徴になったり、現実世界以上の体験を提供することも可能です。

このように、プレイしているゲームで実際に生活しているかのように仕事をし、お金を稼げて、ゲーム内で有利な地位を得るためにゲームをする、その行為自体も冒険と成長が楽しいゲームコンテンツとして成立し、更にユーザー数を確保できる。ゲームを辞める=無収入になるので本気でゲームプレイするし離脱もしない。そうして新しいゲームの参入が難しくなり、少数のメタバースゲームが市場を独占するという未来もありえそうです。

メタバース開発競争に乗り遅れれば、スマホゲームブームのようにメタバースにブームが到来した時、ユーザー確保ができず、ゲーム業界で生き残れずに消えていく危険性は大いにあると思います。

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