ゲーム業界の給料水準と商社などの他業種との比較

この記事ではゲーム業界の給料水準と商社などの他業種との給与水準の比較について記載していきたいと思います。
以前にもこちらの記事でゲーム業界の給与について記載しました。
そこでは順調に昇給していった際の生涯で稼げる金額のおおよその数字を記載しています。
この記事ではゲーム業界というひとくくりではなく、ゲーム業界の中でも長い歴史を持つ長寿企業と新興勢力のゲーム会社との越えられない差についても触れていきます。
下記の2項目に絞って記載していきたいと思います。それではいってみましょう。

  • ゲーム業界と他業種との給料水準の差
  • ゲーム業界の会社ヒエラルキーに相応する給料水準の違い
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ゲーム業界と他業種との給料水準の差について

下図は国内上場会社の給与水準上位の企業とその平均額が載っています。
業種を見ても卸売行(商社)が大半を占めており、次に金融や不動産が続きます。
上位10社は年収1千万を超えております。
商社という業態もあり、平均年齢はゲーム業界に比べてやや高く、年功序列で給料が上がる体質も根強いと思います。

上場企業の平均年収 ベスト&ワースト10社(=東京商工リサーチ 情報本部 情報部作成)

次に、ゲーム会社の平均年収を見てみましょう。

業界動向サーチより(https://gyokai-search.com)

上位のスウェア・エニックス・HD、バンダイナムコHD、ソニーの3社で1千万円越えとなっており、続いて任天堂、DeNAが800~900万円後半となっています。

スクウェア・エニックスだけを見るとゲーム業界の給与水準と大手商社ではそれほど差がないとなっていますが、スクウェア・エニックスは業績によって大きく平均額が上下しており、この年は非常に好調だった年であることもあって、安定して1400万以上をキープはできていませんが、給与水準が他のゲーム会社と比べても高いということは事実です。
次に、バンダイナムコ、ソニー、任天堂ですが、この3つの企業も常に上位に来ますので安定して高水準と言えます。
セガを除く、5位以下のDeNAからサイバーエージェントまでですが、この4社の共通点はスマホアプリがメインであり、比較的若い20代~30代の人材で構成されている組織です。
任天堂やソニーのように会社の存続年数が高くなり成熟した会社となった時にどこまで他業種のような給与水準になるのかは楽しみなところです。

このように、ゲーム業界で上位に入る有名企業は他業種と比較してもトップクラスの平均給料ではないものの低すぎることはなく、中の上あたりの位置にあるといえます。
このランキングに入っていない中小規模のゲーム会社では700万円以上の会社はかなり少ないのが現状なので、安定して給料を得ることが最優先ならばランキングに掲載されている有名ゲーム会社を目指すべきでしょう。

ゲーム業界の会社ヒエラルキーに相応する給料水準の違い

どんな業界にもNo.1の会社とそうでない多数の会社によって形成されています。
ゲーム業界では売り上げや利益、平均年収が No.1の会社 は毎年変わりますが、上位のゲーム会社はそれほど変化はありません。
ミクシィやサイゲームズのような新興勢力企業は急成長を続けておりますが、任天堂やソニーのようなオールドカンパニーと言われる古参ゲーム会社にはまだまだ及ばないのが現状です。
株価やヒットタイトルで任天堂やソニーに追いつけたとしても、年数を重ねた企業文化、企業ブランド、社会信用においては追いつくことはまだまだ時間がかかります。


このように、ゲーム会社という一つのくくりでは同じですが、実際には大きな壁があり、入社する難易度も非常に高いものとなっています。ゲーム会社の創立が古ければ古いほどヒエラルキーが高いのかというとそうではなく、業績が良い年も悪い年も含め、会社が存続し、成長し続けていることで企業ブランド、社会信用も積み重なり、ゲーム会社ヒエラルキーの上位を形成しています。

ゲーム会社ヒエラルキーの上位の特徴として給与水準も高く、離職率も低く、人材の流出もほとんどありません。
入社から厳しい選考にかけ、人材を大切にし、社会に貢献する企業として年数を重ねていくことで企業に価値を生み出していくのです。

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